右脳とは
ここでは、右脳について書いていきます。
まず右脳とは、文字のごとく頭の中にある2つの脳の中の右側にあるの脳で、主に左半身を動かすために命令を出すところです。
また、その主な役割としては、視覚的なイメージを行ったり、直感的にまた瞬間的に判断したりします。すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの五感をつかさどる脳であり、その処理については相対的で大雑把でさらに並列だということです。
右脳の記憶が並列と言うのはすなわち、食べ物を食べた時に、視覚と味覚と嗅覚の3つを同時に記憶すると言う事です。例えば、チーズの場合だと、黄色っぽくて、食感がとろける感じで、独特の匂いがあると言う事を右脳の中で記憶します。
この並列的な記憶というのは、長い時間記憶をとどめておくことができる事が、特徴です。
また、右脳の記憶が大雑把で相対的というのは、最近のパソコンでは、1600万以上の色を表現できるのですが、僕らが覚えている色と言えば、せいぜい10色~20色ぐらいです。すなわち、1つの色に対して何千から何万も幅を持たせ、ピンクに近い赤でも、オレンジに近い赤でもすべて赤と表現します。
上に5つの玉があるのですが、この中から1つを取り出して色を聞いてみると、①~⑤のどれを取り出してもほとんどの人は赤と答えるでしょう。しかし、③は赤色だけど、①は何色と質問を変えれば、半分以上の人はオレンジ色と答えると思います。これがすなわち右脳の記憶が大雑把であり、相対的であることを示しています。
なぜ、右脳の記憶は大雑把なのかというと、それは簡単なことで、僕たちは普段から右脳を使ってないからです。もし、右脳をうまく使いこなせるようになれば、感性や表現が豊かになり、記憶力は桁外れに上がるでしょう。
左脳とは
ここでは、左脳について書いていきます。
まず左脳とは、大脳にある2つの半球の内に左側にある脳の事を指し、主に右半身を動かすために命令を出すところです。
そのおもな役割として、文字や言葉などを認識したり、判別したりして、物事を論理的に判断することです。すなわち、本を読んでその内容を理解したり、難しい計算式を解いたりすることができ、その処理については、直列的で細かい所まできっちりと記憶できるのですが、忘れやすいという特徴があります。
左脳の特徴である直列式というのは、例えば" 5×1/3+4÷2 "などの計算をする時に、
まず、 5×1/3 の計算をして、5/3を求めて、
次に、 4÷2 を計算して、2を求め、
最後に5/3+2の計算をして、11/3と言う答えを出します。
上のように1つずつ順番に計算をしてやっていくという事です。
他にも本を読むときに、当たり前のことですが、1行目から順番に読んでいきます。同時に3行~5行を読まずに、一文字ずつ順番通りに追いかけて行くのが、直列方式です。
また、左脳で記憶したものが忘れやすいというのは、例えば、テストで上記の問題が出てきたとしても、次の日には、細かい計算式の類はほとんど忘れているでしょう。なぜなら、そのような事は覚えていても必要もなく、いちいち覚えていれば、左脳の記憶容量が満杯になってしましまうからです。
右脳と左脳
上記で述べたように右脳と左脳はそれぞれ異なる働きをしますが、僕たちが1つの動作をする際には、必ず右脳も左脳も同時に活動します。例えば、上に計算するのは左脳が中心と書きましたが、左脳だけが動くのではなく、左脳が中心で処理をして、右脳がそれを補うという形になっています。
現代の社会においては、教育的観点より計算能力や分析能力などの左脳処理を重視しています。それによって、感覚的な要素や直観的な能力が退化している人が非常に多いです。しかし、最近では右脳を活用する方法などが世間一般に知られるようになり、訓練されている方もいるのではないでしょうか?
右脳を鍛えるのは非常に重要なことですが、左脳を鍛えなくても良いという事ではなく、右脳も左脳もバランスよく使い、その連携を深めるのが一番の能力UPにつながると思います。