お箸を使う
前回は、歯を磨くについて書きました。スムーズに歯を磨くためには、肘と手首をスムーズに動かすことだけでしたが、今回のお箸を使うでは、肘と手首の他に指をスムーズに動かす必要があります。指は他の2つよりも複雑な動作が要求されるため、歯をみがくに比べて、はるかに大変ですが頑張りましょう。
まず、初めにお箸の持ち方について今更説明する必要はないと思いますが、一応説明します。下の絵を見てください。
これは右手でお箸を持っている写真ですが、一本の箸を親指の腹と薬指で持ち、もう一本を親指と人差し指と中指で持ちます。これが一般的なお箸の持ち方です。人によっては違う持ち方をしているかもしれませんが、僕はこういう持ち方をしています。
では、これを左手でやってみましょう。
左手で持つときも同じよう形になります。当然、一本の箸を親指の腹と薬指で持ち、もう一本を親指と人差し指と中指で持ちます。
親指の腹と薬指で持つ箸(ここでは箸Aとします)は軸として固定され、親指と人差し指と中指で持つ箸(ここでは箸Bとします)を動かして挟む事によって食べ物を持つことができます。そのために重要なポイントが2つあります。
- 軸となる箸Aをしっかりと固定する。
- 箸Bを動かす時は人差し指と中指の第一関節だけを動かす。
まず、箸Aは腕や手首が動いても落ちないようにしっかりと固定しなければなりません。箸Aがしっかりと固定できない場合、本能的に箸を落とさないように中指を箸Aに添えにいってしまいます。そうすると、箸Bを親指と人差し指の2本で持つことになるので、挟む力が弱く、正しく動かせなくなるので、食べ物を挟むことができません。
次に箸Bを動かす時ですが、人差し指と中指は第一関節のみを動かし、第二関節は動かさないようします。第二関節を動かすとどうしても動きそのものが大きくなるため、箸先を合わせることが出来なくなり、食べ物を挟むことができません。
なので、左手で箸をスムーズに動かせるように上の二つをしっかりと意識して練習してください。上の二つを実行するためには、繊細な指先の感覚と正確な力加減が必要なので、おそらく最初は頭の中でわかっていても体が思うように動かせずに悪戦苦闘すると思います。なので何度も反復練習を繰り返し、指の力加減や感覚をつかみましょう。
以上で今回の両利きのためのstep2.左手でお箸を使うについて終わります。次は最大の難関である文字を書くについてお話します。