クロスドミナンスとは
クロスドミナンスとは、動作によって、利き手を使い分ける事を言います。例えば、ご飯を食べる時にお箸を持つのは左手だが、文字を書くのは右手と言うように、それぞれの動作において利き手が違う事を意味します。
クロスドミナンスと言う言葉は、英語でcross-dominanceと書きます。crossは、交差とか交互とかの意味で、dominanceとは、権勢、優性、支配と言う意味です。
つまり、クロスドミナンスの語源として、「支配」が交互に入れ替わるという事から、利き手が状況によってコロコロ変わるという意味になりました。
ちなみに、このクロスドミナンスの割合が多いのは、アメリカやイタリアです。それについては、左利きの割合をご覧ください。
クロスドミナンスがなぜ誕生するのか?
では、状況や動作によって、利き手を変える人がどうしているのでしょうか?
左利きを矯正させられるため
その一番の理由は、やはり左利きの矯正によるものだと思います。
この世界は右利きの人が大多数を占めるために、その社会に適合させるために、左利きの人は色々な状況によって、右手を使うようになります。一番多いのが、文字を右手で書けるようにする事で、次に多いのがお箸を右手で使うようにする事です。
他にも、自動販売機のコイン投入口や駅の改札などがすべて右利き仕様であるために、左利きの人は、どうしても右手を使うようになります。
そうした過程において、左利きの人はある動作だけ右手を使うクロスドミナンスとなる傾向が強いようです。
利き手の怪我によるため
もう2つの理由は、利き手を骨折したりする事によって、強制的に非利き手を使うと言うものです。
右利きの人が利き手である右手を骨折した場合、2ヶ月~3ヶ月ほど、ギブスを装着します。そうすると当然、右手を使う事が出来なります。右手を使えないから、ご飯を食べない、勉強はしないとはなりません。
そうなれば、非利き手である左手を使って生活をしなければなりません。そうやって、無理やりにでも左手を使っているうちにある程度左手を使いこなせるようになり、クロスドミナンスとなる人もいらっしゃいます。
クロスドミナンスと両利きとの違い
はじめにクロスドミナンスとは、動作によって利き手を変える人のことだと説明しましたが、それはすなわち両利きではないのか?と言う疑問がでてきます。
クロスドミナンスと両利きとはかなり近い意味合いで使われる事が多いですが、実際は違います。
クロスドミナンスは動作によって利き手を変える事なので、何か1つでも非利き手を使えば良いのに対して、両利きとは、どちらの手でも同じくらいに使えなければなりません。
つまりクロスドミナンスがレベルアップしたのが両利きと考えればわかりやすいと思います。
クロスドミナンスになるには
クロスドミナンスになる事はそんなに難しいことではありません。
どんな事でも良いので、非利き手を使えばよいだけです。とりあえず、簡単に出来る事と言えば、左手でマウスを使うや左手でスマホを使うや左手で歯を磨くです。
こちらに各項目ごとの具体的なやり方を紹介していますので、もし良かったら挑戦してみてください。