利き手の矯正とは
今回は利き手の矯正について書いていきます。
利き手の矯正とは、利き手である方の手を使わせないようにして、強制的に非利き手を使わせるようにすることです。一般的には、筆記やお箸を使う動作において、左手で使っているのを右手で使わせるようにすることです。
つまり左利きの子供を右利きにする事です。
矯正の方法ですが、左手を使おうとする子供の手を叩いたり、袋で左手をグルグル巻きにして、左手を使えないようにします。
つまり、左利きの子供が左手を使おうとした時に、痛みや不快感を与える事によって、左手を使う事はいけない事だと頭の中に刷り込ませます。すると、子供が徐々に左手を使う事を少なくし、最終的に左利きから右利きまたは両利きとなります。
では、なぜこのように左利きを右利きに矯正させるような風習があるのでしょうか?
まず1つ目が宗教の教えによるものです。それについては、宗教と左利きでもあるように、左手と言うのは、不浄の手や悪魔の手などと言ったネガティブな要素を持っているためです。
そして、2つ目がこの世界が右利き社会だからです。日本語、電車の改札、大型の機械などありとあらゆるものが右利き仕様なため、左利きの人は生活しにくいので、利き手の矯正しようと考えられています。
左利きを矯正させるべきではない
では、左利きを矯正させる事は、本当に良い事なのかについて考えます。
僕は、左利きを矯正させるべきではないと断言します。
その理由として、子供が無意識的に左手を使っているからです。そもそも、なぜ子供が左手を使っているのかを考えてみると、それは、ただ単に左手の方が使いやすかったからではないでしょうか?
使いやすいとは、すなわち機能的に優れているという事で、子供は無意識のうちに自分は、左手を使った方が色々な事を上手にすることができるという事をわかっています。
それなのに、何も知らない親や先生が、右利き社会に対応するためと言う理由で、子供に使いにくい右手を使わせるのは、子供にとって、非常に大きなストレスを与えます。
そうすると、子供の脳は、右手を使う事はストレスがたまり嫌な事だと思います。そして、右手でも文字を書いたり、計算したりするのは、嫌な事だとなり、勉強=ストレスの溜まるものだと勝手に判断してしまいます。
そうなってしまうと、勉強は嫌な物というように頭で思い込んでしまうため、現代社会を生き抜くために必要な勉強に悪影響を及ぼし、結果、子供の人生で損をさせてしまいます。なので、利き手の矯正はさせるべきではないと思います。
左利きを無理やり矯正させる時に起きる弊害
日本でも最近、利き手の矯正はよくないと叫ばれるようになりましたが、アメリカでは、もう1930年代頃から、左利きを無理やり矯正させると、様々な問題があると言われていました。
それは、
- てんかんや吃音になる
- とっさの時に左と右がわからなくなる
- 鏡文字を書くようになる
です。
まず、てんかんや吃音についてですが、これは、利き手の矯正によってなるものではありません。左利きを無理やりに矯正させる時に、叩いたり、怒鳴ったりすることによって、心的ストレスが溜り、発症すると言われています。
また、とっさに左右がわからなくなるというのは、最初に右はお箸を持つ手だと教えられます。しかし、自分では左で持ったり、親からは右で持たされるので、頭が混乱して、右と左がわからなくなってしまいます。
実際に僕の知り合いで、とっさの時に左右がわからなくなる人がいて、その人は小さい頃に利き手を矯正したそうです。そして、その時期位に突然鏡文字を書くようになったと話していました。
鏡文字も左と右が通常と逆転するものなので、突然左と右がわからなくなるのと、相関があると思います。ただ、鏡文字はもともと左利きの子供に多いので、矯正のために鏡文字を書くようになったとは、100%言い切れません。
これらは、あくまでも可能性の問題です。必ずそうなるという事ではないという事だけは、注意してください。
ここで出てきた鏡文字について、もっと詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
どうしても矯正させたなら、楽しみながら矯正させよう
今までにさんざん左利きの矯正はいけないと言ってきましたが、それはあくまで無理やりな矯正、体罰を伴う矯正についてです。
楽しく矯正させる分においては全く問題ありません。むしろ体が慣れない動作をするのは、脳を活性化させるので、非常に良い事です。
なので、子供を矯正させるのであれば、親御さん達が心を広く持ち、楽しく矯正させてください。そのために、このサイトを活用してくだされば、僕としても非常にうれしいです。
ここでは、両利きを目指すというのをテーマにして、逆矯正的な左利きになる方法も紹介しています。是非活用してください。また、管理人自らが右利きから左利き(両利き)への矯正の成果を下に紹介するので、見てください。
1年で見違えるほど、綺麗な字が書けるようになっています。