左利きのカー一族
今回は、スコットランド地方で栄えた左利きのカー一族について書いていきます。
まずスコットランドとは、イギリスを構成する4つの国の内の1つで、イングランドの北に位置し、首都はエディンバラです。
カー一族は現在のスコットランドの首都から南に60~80Km下りた所にあるジェッドボローというスコットランドの最南の位置に拠点を構えました。この地域は、イングランド人との抗争や無法な掠奪者たちがのさばり、争いの絶えない場所でした。
カー一族は一族のほとんどが左利きという伝説が残っています。この戦国の中において左利きの剣士は大変希少で、その特異な剣技をいかして、勢力を拡大していった。
そして、15世紀の後半に、サー・トマス・カーは現在のジェドバラの中心地から南に下った所にファーニーハースト城(Ferniehurst Castle)の建設を行いました。
そして、その息子であるアンドリュー・カーは自分たちの特徴である左利きを最大限にいかすために通常右回りの螺旋階段を左回りに改造した。
これは、右手に剣を持った敵兵に攻め込まれた場合において、手すりや壁が邪魔になって剣を使えなくするためです。そして、逆に左利きではスムーズ闘う事ができるので、簡単に敵を全滅させることができたそうです。
やはり、左利きは戦闘において、その希少性より有利となるようです。