酒呑みは左利きというのはなぜか

酒呑みは左利き?

   今回は、酒呑みを左利きと呼ぶようになったのは、なぜか書いていきます。

   まず、酒呑みを左利きだと言い出したのは、江戸時代とされていています。そして、その諸説とは、

  • 大工の道具の名前
  • 武士が杯を左手で持つ事

   の2つです。

大工の道具の名前

   江戸時代において、木造住宅などの職人さんは大工と呼ばれていたが(現在でも)、その大工さんが使う道具として、ノミと槌があります。そして、ノミを左手、槌を右手に持って仕事をします。

ノミと槌の写真

   そこで、ノミを持つ手すなわち左手をノミ手と呼ぶようになりました。そして、ノミ手から呑み手と変わり、そこから酒呑みは左利きだというようになりました。

   この言葉はもともと職人同士で使われていた隠語だったのですが、江戸時代の初期に佐渡金山の景気が良くなった時に職人言葉が流行して、定着したと言われています。


武士が杯を左手で持つ事

   武士がお酒を飲む際には、必ず左手で呑みます。その理由として、いつでも腰に差した脇差を抜くことができるようにするためです。

武士が酒を飲んでいる画像

   現代においてもお酒を飲んでいる最中にトラブルが起きると、喧嘩で殴り合いに発展しますが、江戸時代では、刀を抜いての殺し合いに発展します。そこで、相手よりも素早く刀を抜けるようにしなければなりません。

   そこで、左手で酒を飲むようになり、そこから、左利きを酒呑みというようになったと言われています。

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