ぎっちょの語源
今回は、最近ではほとんど使われることがなくなった”ぎっちょ”という言葉の語源について書いていきます。
まず、”ぎっちょ”という言葉を広辞苑で調べてみると、
のようになりました。もちろん今回は、キリギリスという意味の方ではなくて、当然左利きの事で進めていきます。
”ぎっちょ”の語源は
- 正月にある恒例行事
- 茶道に使われている道具
- 左器用という言葉
があります。
まず、1つ目の正月の恒例行事についてですが、旧成人式の日である1月15日に書初めや門松を燃やす火祭りがあります。それを左義長(さぎちょう)と呼び、そこから左利きを”ぎっちょ”と呼ぶようになったという説です。
ちなみにこの火祭りは地方によって色々な呼び方があり、僕の地方では、”とんど”と呼びます。
次に茶道に使われいる道具ですが、茶道でお茶を沸かすために炉や風炉を使います。そこで使う炭に”ぎっちょ”という種類のものがあります。そして、その”ぎっちょ”は左側に置くことから、左利きを”ぎっちょ”と呼ぶようになったという説です。
最後に左器用という言葉がなまって”きよう”が”ぎっちょ”となったと言う説もあります。確かに、不器用(ぶきよう)を”ぶきっちょ”と言う事もありますので、あながち間違いではないかと思います。
これでぎっちょの語源終わります。