器用とは具体的にどういう意味?
今回は、左利きの人は本当に器用なのかについて書いていきます。
まずはじめに「器用」とは、
- 物事の役に立つ才能のあること
- 手先がよくきき、技芸に巧みなこと
- 潔いこと
- 容貌や器量
- 抜け目がなく、要領よく立ち回ること
などの意味があります。今回は当然2番のことで話を進めていきます。
手先がよくきき、技芸に巧みとは、細かな作業において、素早く正確に手を動かせると言う事ですが、少し抽象的でわかりにくいです。そこで、一般的に上手にできれば、器用であると言われる物とは何なのか考えてみます
それは、ずばりピアノや裁縫やあやとりやお手玉などです。
これら4つの共通事項は、指先を素早く正確に動かさなければなりません。さらに、右手と左手の連携がスムーズでだという事も重要です。
なので、器用とは、両手(指)における連携がスムーズにでき、素早く正確に動かすことができると言う事です。
左利きが器用というのはどこから来たのか?
僕が左利きで文字を書いていると、「左利きなんだね~」と言った後に、「左利きの人は器用だからうらやましい」と言われる事が多いです。世間一般では、やはり左利き=器用というイメージが先行しているようです。
そこで、僕は左利きの友達何人かに器用かどうか聞いてみたところ、自分で器用だと意識している人はほとんどいませんでした。でも、やはりみんな「左利きなんて器用だね」と言われるそうです。いくつか文献等を調べてみましたが、局地的なもので器用だったというデータはありましたが、左利きは右利きよりも器用だというデータはありませんでした。
では、なぜ世間一般の人は左利きの人を器用だというイメージをもったのでしょうか?
それには二つの理由が考えられます。
単純に左手が使えるから
大多数が右利きの社会において、自分たち(右利きの人)が使えない左手を素早く巧みに操るため、手先が器用だと勘違いしてしまうことです。
基本的に人間という生き物は、個人の主観でしか物事を見ることができないので、自分よりも器用なのか不器用なのかで判断します。そうすると、自分が全然使えない左手を使える左利きの人を器用と判断します。
さらに、左利きの人は右手でもある程度の事は出来てしまいます。
幼少の頃から、両親、祖父母、先生の誰かからは、右手を使うように一度は言われますし、道具においても、いきなり左利き用の道具を与えるわけではなく、最初に一般の右利き用の道具を与えられて、それが使えない時に、左利き用の物を与えられます。
それゆえに、普段から嫌々ながらであれ、使う癖がついているので、利き手ではない右手もある程度使う事ができます。ただそれは、左手と右手別々にできるだけで、連動性や協調性があるわけではありません。
器用と言うのは、両手における連動がスムーズであるという事なので、非利き手が使えるだけでは、器用とは言えないでしょう
メディア等の情報から
何年か前に右脳ブームというのがあり、テレビ等で右脳についての特集が組まれたりして、右脳を使った特異能力みたいなものを放送していました。
それを見ていた多くの視聴者が、右脳を使っている(左利き)の人は器用なんだと思い込むようになったのではないかと思います。確かに右脳をよく使う左利きの人は、イメージする力は普通の人よりあります。
しかし、イメージ力がある事すなわち器用であるというわけではありません。
どうすれば器用になるのか
上の『器用をさらに具体的に説明すると』より、器用になるには両手を上手に使えるようになれば良いという事がわかります。
両手を上手に使うには、左手、右手がある程度使えるようにならなければなりません。つまり両利きになる事こそが器用になるための第一歩です。と言う事は、この両利きマスターズの出番と言うわけです(笑)
頑張って両利きになって、器用になりましょう!!